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見本で渡した特色に印刷してほしい!できる?
弊社で承る物件の中には、特色(スポットカラー)指定のものがあります。お客様から「この色で再現できますか」とご相談いただくことも少なくはありません。今回特色の見本を印刷できるかというテーマでお話しいたします。
◾️印刷できるケース
- 特色(例:PANTONEなど)で指定されている
- 印刷データが特色指定(DIC・PANTONEなど)で作られている
- 印刷方式がオフセット印刷や特色対応のデジタル印刷→この場合は完全一致は難しく、「近似色」になります。
◾️注意が必要なケース
- 見本があってもCMYKデータしかない
- 印刷方法がオンデマンド(通常の4色印刷のみ)
- 紙の種類(コート紙・上質紙など)が違う
特色(スポットカラー)は、一般的なCMYKの掛け合わせではなく、「あらかじめ決めた1色」をインクとして作るのが特徴です。印刷の仕上がりを安定させたり、ブランドカラーを正確に再現したいときによく使われます。
◾️特色インクの作り方
1. 色の指定
まず基準となる色を決めます。よく使われるのが
- PANTONE(パントン)番号指定
- 実物の色見本(チップや印刷物)
2.インクの調合
印刷会社やインクメーカーが、以下を混ぜて色を作ります。
- ベースインク(透明・白・黒など)
- 色顔料(赤・青・黄など)
レシピは規格化されていて、PANTONEなら配合比が決まっています。
3.色確認
- 見本と比較して色を確認し、微調整をする場合があります。
4. 印刷時に専用版で使用
CMYKとは別に「特色専用の版」を作り、
そのインクだけで印刷します。
◾️特色インクの特徴
◎ メリット
① 色が正確・安定
- CMYKでは再現しにくい色も出せます。
(鮮やかな赤・青・蛍光色など)
② ブランドカラーに強い
- ロゴや企業カラーの再現に最適です。
③ 発色が良い
- 混色ではなく単色インクなので濁りにくいです。
④ 特殊表現ができる
- 金・銀・蛍光・パールなども可能です。
△ デメリット
① コストが上がる
- インク調合費がかかります。
② 色数が増えると非効率
- 多色デザインには不向き(CMYKの方が効率的)
③ 微妙な調整に時間がかかる
- 見本合わせがシビア。
■ CMYKとの違い(ざっくり)
- CMYK → 「4色を重ねて色を作る」
- 特色 → 「その色専用のインクを作る」
■ よく使う場面
- ロゴ・コーポレートカラー
- パッケージ印刷
- 高級感を出したい印刷物
- 金・銀・蛍光など特殊印刷
まとめ
特色(スポットカラー)の要点をまとめました。
1. PANTONE などで色番号を決める→2.その色専用のインクを調合→3.データで「特色」として指定→4.色ごとに版を作って印刷を行う
特徴としては、・色が正確でブレない・鮮やか(CMYKで出せない色も可能)・ロゴやブランドカラーに最適ですが、コストが色ごとに版が必要となること、多色・写真には不向きとなります。
一言でいうと
「混ぜて作る色(CMYK)」ではなく「最初から完成している専用の色」が特色です。
ご予算や用紙とインクの相性により制約はございますが、可能な限りご指定の色に近づけられるよう、一点一点向き合っております。まずは一度、ご希望の色味をご相談ください。