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紙だけでも、デジタルだけでも、だめなんだ!

「ペーパーレス化、急がないで」

これは某ドラマでTV局で働く女性が、会社の上司に言ったセリフです。「ペーパーレス化と言うが上層部が対応できていない!そのたびに私たちの仕事が増えるんです」このセリフに首をブンブン縦に振り頷いた人は多いのではないでしょうか。これは「最近の若い人たちはタブレットなどで書類を見る一方で、世代が上の方はペーパーレス化を推し進める割には紙で欲しがる。両方に対応しなくてはいけないから仕事が増える」という意味が込められています。

そうなんです。世代によって求められているものが違うから、今は紙「だけ」でも、デジタル「だけ」でもないんです。どっちも必要なんです。広報誌の可能性でも、紙媒体とデジタルの融合を推し進めているように、世代が分断されやすい今は特に「両方」必要な時代だと考えています。

だって、子どもの頃に見たいアニメを親にお願いしてレンタルビデオショップに連れていってもらい、借りてきたDVD(VHSかも?)をワクワクしながらデッキに入れていた世代と、親にタブレットを貸してもらい家から一歩も出ずに好きなだけアニメを見ていた世代では、ニーズが違うのは一目瞭然ですよね。

広報でも、販促でも、会社の書類でも。紙媒体だけじゃ見てもらえない人がいます。デジタルだけじゃ見れない人がいます。誰も取り残さない、優しい時代を作るためには「紙。デジタル。」が大切だと思います。

販促で考える、紙とデジタルの融合

今回は、販促における紙とデジタルの融合について考えます。集客・購買増加・お問い合わせ増加など目的は様々だと思いますが、まずは「人の目に触れること」がはじめの一歩です。

効果的な媒体と五感の関係

紙媒体では「チラシ」「DM」「カタログ」「雑誌」などが効果的です。

デジタルでは「Webサイト」「LP(ランディングページ)」「動画」が効果的です。

これらを結びつけるのが昨今では「SNS」です。紙媒体で作ったデザインはSNSに投稿するビジュアルとなります。その投稿を見たユーザーをデジタルに誘導することで、より購買や問い合わせを増やすことができます。逆に、デジタルの問い合わせに対して紙媒体の販促をお送りすることも出来ます。このように、紙とデジタルを循環することでより効果的な販促を行うことができます。

ちなみに、デジタルより紙媒体が少しだけ「勝っている!」と個人的に思っている部分があります。

それは、五感です。

人間の五感は  視覚83.0%>聴覚11.0%>嗅覚3.5%>触角1.5%>味覚1.0% と言われています。人が受け取る情報のほとんどは視覚なんです。これだけ聞くと視覚+聴覚に訴求できる動画などのデジタルのほうが一見優位に感じます。

一方で、人が忘れやすい五感の順番は 聴覚→視覚→触角→味覚→嗅覚 と言われています。一番受け取る情報が、実は忘れやすかったりもします。だからこそ、紙の匂い・インキの匂い・紙の手触りなどは記憶に残りやすいのです。

情報が溢れているこの時代で「記憶に残る」ことはとても難しくもあり、とても重要だと思います。多くの商品やお店から選んでもらうために、こういった五感を活用するのも効果的です。

誰に届けたいかで考える

「新商品を開発したのでホームページを作って、SNS広告をしたい」とご相談をいただきました。その商品は健康食品で、とても魅力的な商品でした。どんな人に買って欲しいのか、どんな人が対象なのかをヒアリングしていくと「子育て世代のお母さん」「健康意識が高い高齢者」とのこと。ご要望どおりに広告予算を全部SNS広告に配分すると、全てのターゲットを補完することは難しいと考え、SNS広告・ポスティングチラシで予算の割り振りをご提案しました。

このように、広告は販促の手段ではなく目的からきちんと考えることで、必要な媒体が見えてきます。

弊社では紙媒体もデジタルも、包括的にご提案ができるよう日々アップデートしています。

印刷会社だからといって紙媒体を優先的に勧めたりしません。流行りだからといって無計画にデジタルを推したりもしません。

「誰に届けたいか。誰にどのような行動をして欲しいのか。」をきちんと聞き、目的を見極め、最良の販促を一緒に考えます。

紙の良さ。デジタルの良さ。

ぜひ、ご興味がございましたら弊社までお問い合わせください。