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環境問題への取り組み -ベジタブルインキ編-

SDGsよりも前?!ベジタブルインキ!

印刷に使われているインキ。我々印刷会社にはとっても馴染み深いものです。
そのインキ、実は昨今のSDGsよりもさらに前に、環境問題として印刷業界では改善に取り組んでいました。
それが「ベジタブルインキ」です。

 

ベジタブルインキってなに?環境問題にどう関係するの?

少し専門的な話になるのですが、インキは顔料や油、石油系溶剤などを原料に混合して色が作られます。
その原料の一つ、石油系溶剤はVOC(揮発性有機化合物)排出の元となっていました。
VOCは印刷現場で使用する際に排出されます。これが環境問題の一つでした。

ベジタブルインキとは、原料の一つである石油系溶剤を「植物由来の油※や再生油」に置き換えたインキで、
従来のインキよりVOCの排出がほとんどなく、環境負荷の低減につながります。
※(大豆油、亜麻仁油、桐油、ヤシ油、パーム油等)

SDGsが本格的な取り組みとなったのは2015年のことですが、それより以前、2008年に印刷インキ工業会が植物油インキマーク制度を制定しました。
弊社も植物油インキマーク制度を取得し、ベジタブルインキの使用を開始しました。ベジタブルインキを使用した印刷物にはこのインキマークを表示することができます。
現在も全国の多くの印刷会社が制度を活用しています。

インキマークを使用することで、この発行元は環境問題に取り組んでいるというアピールへと繋がります。いまやサステナブルな取り組みは企業の社会的責任として求められています。インキマーク以外にもユニバーサルデザインなど、印刷物を通して「環境に取り組んでいる企業であること」「誰にでも公平に伝わるよう配慮している企業であること」など様々な発信をすることができます。何気なく発行する印刷物も一工夫で会社のブランド力を向上されるチカラになります。

「環境問題にどのように取り組めば良いか分からない」「社外に発信するブランド力を強化したい」などございましたら、ぜひ当社までお気軽にご相談ください。