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校正と校閲の違い

印刷会社やデザイン会社から、作成したデータが正しい内容で作られているか確認を依頼される際に「校正をお願いします」と言われたことはありませんか?

また、出版業などでは「校閲を行う」なんて言葉も聞きますよね。「校閲ガール」の漫画やドラマなどで聞かれた人もいるかと思います。

同じようで意味が違う「校正」と「校閲」この違いについてご説明いたします!

「校正」とは

校正は、原稿と作成したデータに間違いがないか確認をすることです。
校正作業は下記のような内容に注目して確認を行います。

・原稿の指示は赤文字なのに、作成したデータは黒文字になっていないか
・原稿には「校正」とあるが、作成したデータの漢字が「厚生」になっていないか

主に「誤植(文字や記号の誤り)」や「指示された内容が反映されているか」を確認します。

「校閲」とは

書かれていることや表現されている内容に間違いがないか、また不適切な表現が使われていないかを確認することです。
指示されている内容を基にするのではなく、書かれていること自体が正しいことなのか校閲者が調べることを指します。

例えば・・・

・原稿には2024年2月9日(木)とあるが、本来2024年2月9日は(金)が正しい。
・1987年設立と原稿には書かれているが、文献や資料等では1986年設立とあるためクライアントへ確認をする。

簡単にご説明しましたが、実際の「校正」「校閲」作業は、誤字脱字、表記の統一、読んだときに読者が分かりづらくはないかなど、さまざまな視点で確認をしています。
今までは「人の目」に頼ることが多かった「校正」「校閲」作業ですが、弊社いずみ印刷ではAI校正・校正プログラムソフトも活用し、ヒューマンエラーを防ぐ取り組みもしています。

それは、印刷を発注するにも多くの選択肢がある昨今。
数多くの発注先から、弊社を選んでいただいたからには正しい印刷物を作り上げたい。
「AI」×「人の目と経験」を活用し、皆様の印刷物と向き合っています。

 

さて、ここまで読んでいただいた皆様に、今から!誰でも!すぐに!できる校正テクニックをご紹介します。

 

 

あおり検版

修正依頼をして、出来上がった修正後の原稿を見比べる時に
1か所だけ修正したから、ほかの部分は変わってない!!……ハズ。
でも、よーく見たら他の部分も変更されていた!なんてケースがあります。
こんなときには、あおり検版がお役に立ちます。

用意するものは

・修正前の用紙
・修正後の用紙

これだけ!!

机に修正後の用紙を置いて、その上に修正前の用紙を置く。
どちらが上でも良いです。
このときのコツは、2枚の用紙の文字などの位置をピっタリと合わせることです。
利き手で上の用紙を持ち、反対側の手で2枚の用紙を固定します。
そして、上の用紙をペラペラとめくります。
目が慣れてくると、変わっている部分だけがパラパラ漫画のように動いて見えます。
今は、ソフトであおり検版ができますが、人の目で行うことで気づくこともたくさんあります。
原稿をパタパタできるようになれば、立派な校正・校閲ガール&ボーイです!

最後に・・・

ここまでを読んで「あれ、ここおかしくない?」と思ったあなた!
とても素晴らしい目をお持ちです!
実は2か所に字の間違いが隠れています。
気付かなかった方は、ぜひ読み直してみてくださいね。

 

 

 

 

 

答え合わせ

1.いずみ印刷
正しくは「いづみ印刷」

2.ピっタリ
正しくは「ピッタリ」