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「印刷以外にも、色々やってます」

その広告を作ってる会社、知ってますか?

『印刷業界』はいわゆる斜陽産業だと言われます。実際のところ、紙の需要は以前と比較すると減少傾向にあります。ペーパーレスやタブレットの普及、コロナの影響もあり紙の需要はあのリーマンショックを上回る落ち込みになっている国もあると聞きます。

弊社でもイベントの中止によりチラシがなくなったり、ペーパーレスで伝票が廃止されたり。いままで通りの『印刷』だけでは売り上げを確保していくのは難しい。

じゃあ、これからどうしよう?と考えました。

いままでの印刷は、ものすごく極端に言ってしまえば『納めれば終わり』。顧客からの要望をデザインし、印刷して納品してお仕事完了です。(※納めた後、誤字脱字がなかったか、間違いはなかったかと数日は震えて眠りますが…)。

でも、本当はそこからが本番ですよね。チラシ、パンフレット、ポスター。すべては顧客からエンドユーザーに情報が渡り、そのユーザーにきちんと情報が届いているのか。実際にそのユーザーはチラシやポスターをみてアクションを起こしてくれたのか。手に取った方に情報が伝わるデザインであったか。私たち裏方である印刷会社はエンドユーザーから「あのパンフレットよかったよ」と直接お声をいただくことはありません。なぜなら手に取ったユーザーは、それをデザイン・印刷した会社を知るすべはありません。みなさん、手に取ったチラシやパンフレット、街にあふれる広告を、どこの印刷会社やデザイン会社が制作したのか、あまり気にしないですよね。飲食店ならシェフに『とてもおいしかった』と声をかけ、美容室なら美容師に『髪型気に入りました!』と言い、病院なら医者に『ありがとうございました』とお礼を言いますが、印刷会社に『いいデザイン!』と言ってくれるエンドユーザーはなかなかいません。

反響がいいものを作る糧になる

前置きが長くなりましたが、いままでの印刷会社といえば顧客の要望に答える印刷物を制作して納める仕事をしていました。顧客から反響は聞きますが、エンドユーザーの声や動きを直接知ることはなかなか難しい。そうした環境にある弊社では10年ほどぐらい前に『顧客のニーズにもっと応えたい』と考えました。

まずは、紙媒体と連動する動画を作りました。紙媒体で表現しきれなかった情報を、動画に盛り込んでみました。それを動画投稿サイトに公開してみると再生回数が増え、多くの方が見てくれました。

では、もっと多くの人の目に留まるためには、どうすれば良いだろう?と考え、Web広告を運用してみました。自分たちが制作したものが、どの年齢層やどのような興味層の人たちが見てくれているか可視化することは印刷には出来ないことでした。

「これは面白い!自分たちが作ったものの反響が分かる!」

何回か動画を作るうちに、だんだんと面白い物を作るノウハウやエンドユーザーの気持ちが分かってきます。すると、いままで顧客の要望に答える印刷物にプラスした、エンドユーザーへ届くものが作れるようになってきました。そうすると、今度は印刷物や広告からアクションを起こしてくれる人たちの反応が知りたくなりました。

「じゃあ次はイベントもやってみよう!」

トークショーなど集客を伴うイベント、官公庁の開所イベントの運営もさせていただく機会ができました。するといままで、再生回数やデータでしか見えなかったエンドユーザーの顔や反応が、実際に目の前で見ることができました。

「自分たちの関わった仕事が、こんなにたくさんの人を喜ばせることにつながるんだ」

自分たちが関わった仕事が、どう届いてなにを感じてもらったのか。そうした反響を知り、エンドユーザーの顔を思いながら作った制作物は印刷物であれ動画やSNS広告であれ、きっといいモノができる。デジタル媒体を活用したことで反響を知ることができ、いいモノを制作する糧になっています。

印刷物とデジタル媒体も目的は一緒

現在、インターネット広告費がテレビ広告費を超え、スマホをはじめとしたデバイスの普及により、ますますデジタルシフトの波が大きくなっていきます。チラシ、テレビCM、インターネット広告。もちろん、手法や制作過程は大きく違えど『エンドユーザーに届くモノを制作する』という根幹は変わりません。かっこいい言い方をすれば「すべてはお客様のために」印刷物もデジタル媒体も、あくまで手段であり過程であって、目的は顧客・ユーザーに情報を届けることです。どうすればエンドユーザーに届くモノを制作できるのかを顧客と一緒に2人3脚で考える。それが一番だと私たちは考えています。

弊社は今では印刷物だけではなく、WEBコンテンツ、動画制作やSNS広告運用など、いろいろやっております。そうした制作事例はまた次回!ご紹介させていただきます!