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製本の知識について(本の見返し編)

印刷物を冊子として仕上げる製本加工には様々な種類があります。
そこで、今回のテーマは「見返し」加工についてご紹介します。
見返しは冊子に於いてどの部分を指すのか、またどのような役割なのかを解説していきます。

そもそも見返しとは?

表紙と裏表紙の裏面に貼り付けている紙の事です。
折り丁としては2つ折りが使用されます。表紙の裏(表2、表3の部分)に貼られている方を「きき紙」、本文に接している方を「遊び紙」といいます。

 

見返しの役割とは?

見返しを付けることで表紙の反りを軽減することができ、表紙、裏表紙と本文の接着力が高まるため、冊子全体の耐久性が向上します。
表紙の雰囲気や本の内容に合わせて、紙の色や質感を吟味すると装飾性、高級感がぐっと上がります。
見返し加工は、並製本(無線綴じ)や上製本(ハードカバー)の装丁で用いられ、アルバムや文集、記念誌や画集など長期保存する本や冊子に適しています。また使う紙はまず丈夫であることが大切です。

 

ここで表紙加工の豆知識について・・・・

表紙のPP加工(フィルムコーティング)で更に上品さ、高級感アップします。

種類は主に2つあります。

  • 「グロスPP」・・・つやが出て鮮やかさを演出
  • 「マットPP」・・・落ち着いた雰囲気で上品さを演出

フィルムによって特徴が異なるので適正を理解して、本の印象に応じたセレクトが必要です。

 

最後に

今回は耐久性とデザイン性をアップさせる見返しについて解説しました。

本や冊子の世界観を表現できる見返しは表紙と本文をつなぐ大切なアプローチ部分であり、作り手のセンスが光る場所でもあります。

用途によって、制作する冊子をより魅力的なものへ弊社はご提案いたしますので、ぜひご相談ください。