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印刷機の種類 ~大型専門機からオフィス向け、家庭用まで~

皆さんは「印刷」と聞いて思い浮かべるものはなんですか?
チラシ、名刺、DM・・・様々な印刷物が思いつくのではないでしょうか?
それじゃ少し聞き方を変えまして・・・
皆さんが”作ったことのある印刷物”はなんですか??
・・・思いつきましたか??「名刺、年賀状だったらあるかな」という方もいらっしゃると思います。
他にも、「会議資料」、「参考書等の一部のコピー」等も印刷物と言えます。
今回は私達印刷会社の「印刷物」、そして一般的な「印刷物」について、印刷機械やその方式の視点から少し解説したいと思います。
専門機械で印刷 ~オフセット印刷機~

印刷会社で作っている「印刷物」は、オフセット印刷方式で生産しているものがほとんどです。
オフセット印刷の特長
・インキを使用して、版→ゴム→紙へと印刷
・版の作成が必要で、修正等は再度版の作成が必要(コストが上がる)
・高速・高精度で大量生産が得意
・色がきめ細やか、細かい文字や線も鮮明に
・工程が多く(作成・校正・印刷・加工)、完成まで数日~数週
小回りが利かず、専門的なことが多いですが、その分品質は他と一線を画します。企業や自治体等が印刷会社に依頼するのは、品質・生産量の面で効率が良いからなのですね。
コストと時間もそれなりにかかってしまうので、しっかりした打合せが必要になります。
オフィスや家庭向けの印刷機 ~デジタル印刷機~
一方で、個人がパソコンなどでも簡易的な「印刷物」ができるようになり、主流になったのがデジタル印刷方式です。
パソコンからプリンタにデータを送信して印刷するのはもちろん、コンビニやオフィスで使う複合機での印刷も、デジタル印刷です。(女子の皆さんは聞きなじみのあるであろう、「プリ機」もデジタル印刷の一種なんですよ!)
デジタル印刷の特長
・インクジェットやレーザーを使用して、紙へ直接印刷
・版の作成が不要で、修正等が手軽
・極少部数に特化
・工程は極少(データ作成・送信・印刷・加工)、完成まで即日~数日
というように、個人やオフィスで必要な印刷物を素早く作れることが最大のメリットです。
少部数の会議資料を毎回印刷会社に頼んでいたら、経費がとんでもないことになりますよね(笑)。
次の項ではデジタル印刷の一種でオフィス・家庭向けの機器、「コピー機・複合機」、そして「プリンター」について少し掘り下げてお話ししましょう。
オフィスの味方、コピー機・複合機

皆さんのオフィスにほぼ必ずある(と思う)、コピー機と複合機、これらはよりオフィス向けに特化しています。
・コピー機
名前の通り、コピー(複写)に特化した機械です。原稿を読み込ませて印刷します。拡大・縮小コピーや両面印刷など、資料をまとめるのに特化した便利な機能もあります。あくまでも複写なので、チラシ等を原稿として読み込ませても、やはり品質では劣ります。
・複合機
先程のコピー機に、スキャナ、プリント、FAXなどの多彩な機能を一体化させた機械です。おそらくオフィスやコンビニにあるコピー機は、ほぼこれに置き換わっていると思います。最大の特長はデジタルデータが取り扱えること。コピーは当然ながら、スキャナで読み込んだ内容のデータ化、FAXの送受信など一台であらゆることが可能になっています。昨今はクラウドサービスとの連携機能でデータの送受信やプリントなども可能になっています。
家庭に一台、プリンター

プリンターは、コンピューターやスマートフォンなどからデータを受け取り、印刷する機械です。製品は家庭用からオフィス用まで幅広く、選択肢が多様です。
「インクジェット式」と「レーザー式」の二種の印刷方式があります。
「インクジェット式」は写真印刷のクオリティが高く、家庭用ではこの方式が主流です。
「レーザー式」は印刷速度が速く、大量の書類を短時間で出力できるため、オフィスでの利用が多くみられます。
最近ではWi-Fiなどの無線接続で、スマートフォンから直接印刷できる製品などが多くあります。
ちなみに、一部の世代なら知っている「プリントゴッコ」は、孔版印刷といわれる印刷方式です。これは版を使った印刷なのでデジタル印刷ではないのですが、「昔家にあったよね」ということでここで取り上げておきます。パソコンとプリンタの普及によって家庭からもなくなっていきましたが・・・
終わりに
今回は様々な機械について、簡単ですが解説させていただきました。いやあ、まさかプリ機やプリントゴッコについて話すことが来るなんて思いもしませんでした(笑)。
聞いたことのある単語を調べたり整理しながら「これは正しくはこうなのか、知ってたつもりだったな」と、担当も学びを得られた今回の記事でした。印刷に興味がある方はぜひ弊社採用募集もしておりますので、お気軽にご応募ください。