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写植機と歴史

今、世の中には欠かせない印刷物。

印刷物にも長い歴史があり時代に合わせてたくさんの成長を遂げてきました。

そのなかでも今回は弊社にある写植機という機械を歴史とともにご紹介します。

 

■印刷の始まり

印刷するには欠かせない「紙」は中国で開発され7世紀頃から「木版印刷」という方法で行われたのが始まりと言われているそうです。木版印刷とは、木の板に文章や絵を彫刻し印刷部分に墨汁や絵具をつけ紙とこすり合わせる印刷方法です。この木版印刷は日本にも伝わり江戸時代まで主流な印刷方法とされていました。

 

■写植機とは?

「活字」(ハンコのように文字や記号を彫りこんだ部品)を組み合わせて版を作り印刷する「活版印刷」という印刷方法が江戸時代の終わりから形を変えながらも1960年代頃まで使われていました。活版印刷ならではの仕上がりに魅力を感じる反面、ひらがな・カタカナ・漢字そのうえ書体や大きさ違いなど数千~数万ものある「活字」を準備するにはかなりの時間がかかりました。

 

そこで、開発されたのが「写植機」です。

 

写植機とは、「写真植字機」といい名前の通りレンズを通して文字の写真を撮り植字をする機械です。文字盤から文字を選ぶので活字を探す手間が省け、拡大縮小や斜体などの変形も容易にできることから広く受け入れられました。

 

弊社では、日本での写植機開発に携わった森澤信夫さん創業、株式会社モリサワのモリサワ写植機(MC5型)を1963年に大分県で初めて導入しました。この写植機は弊社の技術を大きくレベルアップさせるきっかけとなりました。

 

現在弊社では使用されなくなりましたが弊社正面玄関に展示されております。

是非、一度見に来てみませんか?