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色には感情があるのを知っていますか?
赤やオレンジ、黄色を見ると温かみを感じ、青から緑の色相には冷たさや涼しさを感じます。
一色だけでも温度を感じさせる力があり、複数を組み合わせることで、情熱や力強さ、喜び、また冷静さ知性、落ち着き、悲しみを表現できます。
今回はデザインオ基本である「色」の性格についてお話しします。
色の心理作用
色相と温度
何気なく使っている色ですが、その色はどんな理由で使っているか考えたことはありますか?
太陽を描くときは赤やオレンジ等の暖色を使い、雪だるまを描くときは青や緑の寒色を使って絵を描きます。
色そのものは光の波長という物理現象が起こっているだけで、温度を直接感じることはありませんが、人はこれまで培ってきた文化的背景や地域風土による共通認識によって、色と感情が結びつき温度を感じることが出来るのです。
色相とイメージ
暖色系の中から3色、寒色系の中から3色選んで組み合わせると、温かさや冷たさ以外にも表現することが出来ます。
例えば、暖色で「①情熱」「②歓喜」、寒色で「③早さ」「④沈静」を表現したとします。
「①情熱」は、炎の色を連想させる赤中心の色が多く使われており、「②歓喜」は、明るい光を連想させる黄中心の色が使われています。
また、「③早さ」は、純色から明清色を組み合わせると速さや疾走感をイメージさせ、「④沈静」は、暗清色よりの組み合わせをすることで悲痛や沈静をイメージさせます。
彩度が高いと若々しく見え、低いと渋さや、落ち着きを感じるなど、時間や年齢を色でイメージすることも出来ます。
色相と言葉
色は自然の中にあるものを連想させて、そこから植物や動物、または現象が持っているイメージを言葉に置き換えることができます。
例えば「薄いピンク」は「桜の花」から「春」を連想させ、「彩度の高い黄緑」は「若葉」から「新生」の言葉につながります。
表現したいものを言葉に置き換えて、色を連想すると配色を選ぶ助けになります。
色の心理学は奥深い
人の体験や生活によって色のイメージは出来ています。
もしも、夏に雪が降っていたのなら新緑は芽吹かずイメージカラーは寒色の青になっていたかもしれないし、太陽が青かったら私たちが暖色として捉える色も違っていたかもしれません。
一度当たり前に使っている色について理由を考えてみるのも、面白いですね。
今回は、色彩から感じる「心理」をメインにしたお話しでした。
次回は、色彩から騙される「錯覚」をメインにお話しします。