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「解像度」ってなんだろう?
印刷物のチラシやパンフレットに掲載された写真や、WEBで動画やホームページの画像を見て「これ、きれいだなー」とか逆に「なんか、ギザギザしてて粗いな」なんて思ったことありませんか?
それ、画像の解像度が関係しているかもしれません。
そもそも「解像度」って聞いたことあるけど、よく分からない・・という方も多いと思います。
画像に使われる解像度にはdpiとppiがあります。(この他にlpiもありますが、一般的にはあまり使用しません)
今回はこの2つの違いをご紹介します。
「dpi」と「ppi」
dpiは「dots per inch(ドット パー インチ)」の略で、1インチの中に含まれるドットの数を表します。
dot(ドット)は、文字通り「点」なので、プリンターの印刷物を代表とした紙などの印刷物でよく使われます。
ppiは「pixels per inch(ピクセル パー インチ)」の略で、1インチの中に含まれるピクセルの数を表します。
ピクセル=画素なので、WEB画像などのデジタルデータでよく使われます。なので、WEB画像の場合はppiを使う方がマッチしています。
どちらも数値が大きいほど高解像度になり、綺麗で鮮やかな画像になります。
どのくらいの解像度なら良いの?
「数値が大きいほど高解像度だから、大きければ良いよね♪」と簡単に行かないのが、悩みどころでもあります。もちろん、高解像度の方が良いですが、その分容量も大きくなります。そこで、『その画像をどのくらいの大きさ(サイズ)で使用するのか』も重要になってきます。
【印刷物の場合】
基本的には一般的な印刷の線数※が175線なので、その2倍の350dpiが推奨されています。
ただし、横8cmサイズで画像を使用するのに、横4cmサイズで350dpiの画像だと、200%拡大しなければならないので、結局画像は粗くなってしまいます。
使用したいサイズの原寸か、それ以上のサイズで350dpiの解像度が必要です。
写真集など高品質なグラフィック作品を制作する際は350dpi以上の解像度が必要な場合もありますが、通常はこれで十分だといえます。
※線数…印刷の網点の細かさ(1インチの中に含まれる網点の数を表します。こちらも数が大きいほど鮮明になります)
【WEBの場合】
WEB用画像の解像度は72~96dpiが推奨されています。
印刷物の場合と同じく、解像度の大きさだけではなく、サイズと今度は「画素数」も考慮する必要があります。印刷物と違うのは、印刷物はみんなが等しく同じ物を見ますが、WEBの場合はパソコンやスマホなど見る媒体が人によって違います。当然、見る画面の大きさも違えば、画素数も違い、昨今のパソコンの画素数の向上と高精細液晶ディスプレイの登場でますます複雑に。ここがWEB用画像の解像度の難しいところでもありますが、ある程度のサイズが決まったら、テストを繰り返しながら最適なサイズを決めるのが良いのではないかと思います。
いかがでしたでしょうか?解像度は使う用途によって選ぶ必要があります。入稿データを作成する際のお悩みなどあれば、お気軽にご相談ください。