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「このデザイン、なんとなく良い感じ!」だけでは、実はデザインは完成しません。
大切なのは、「誰に向けてデザインするのか」ということ。
同じ情報を掲載する場合でも、見る人が変われば、文字のサイズや色、写真の選定、さらには情報の優先順位まで大きく変化します。
今回は、身近な「飲食店のメニュー表」と「自動車販売店の広告」を例に、ターゲットやペルソナによってデザインがどう変わるのかをご紹介します!
そもそも「ターゲット」と「ペルソナ」って?
デザインを考える上でよく耳にする2つの言葉ですが、明確な違いがあります。
「ターゲット」とは…
- 商品やサービスを届けたい「大まかな属性」のこと
- 例:「30代女性」「子育て世代」「学生」など
「ペルソナ」とは…
- ターゲットをさらに深掘りし、「実際に存在しそうな一人の人物」まで具体的にイメージしたもの
ペルソナ設定の具体例(ターゲット:子育て世代)
例えば「子育て世代」をペルソナまで落とし込むと、以下のような人物像が見えてきます。
- 35歳、共働き
- 小学生の子どもが2人
- 平日は忙しく、休日は家族で出かけることが多い
- 車を選ぶときは、デザイン性だけでなく「荷物の載せやすさ」や「安全性」を重視する
ここまで具体化することで、「この人ならどんな情報に惹かれ、何を知りたがるだろう?」と、相手の目線に立ってデザインを考えられるようになります。
CASE 01|飲食店のメニュー表
例えば、家族連れが多いファミリーレストランを考えてみましょう。

ペルソナを「休日に子どもと外食する30〜40代の親」とした場合、メニュー表で大切なのは、「自分が食べたいもの」だけではなく「家族みんなが選びやすいこと」です。
そのため、
- 料理の写真を大きく見せる
- 人気メニューやおすすめを目立たせる
- キッズメニューを見つけやすくする
- 価格を分かりやすく表示する
- アレルギーなどの情報を確認しやすくする
といった工夫が考えられます。
一方、20代の友人同士が利用するカフェなら、同じ「メニュー表」でも印象は変わります。
写真や価格だけでなく、お店の世界観やおしゃれさを感じてもらうことが重要になるかもしれません。
つまり、「料理を注文してもらう」という目的は同じでも、誰が見るかによってデザインの正解はガラリと変わるのです。
CASE 02|自動車販売店の広告
次に、自動車販売店の広告を考えてみましょう。

例えばペルソナを「子育て中で、家族で使う車を探している30〜40代」とします。
この場合、単純に「かっこいい車の写真」を大きく見せるだけでは、十分とはいえません。
- 子どもを乗せやすい?
- 荷物はたくさん載る?
- 安全性は大丈夫?
- 維持費はどのくらい?
など、購入前に気になるポイントがたくさんあります。
そのため、
- 車内の広さや収納スペース
- 安全性能
- 燃費
- 荷室の広さ
- ファミリーで使用しているイメージ
などを分かりやすく伝えるデザインが効果的です。
一方で、スポーツカーの購入を検討している人がペルソナなら、重視する情報は変わります。走行性能やデザイン、ブランドイメージなど、「所有することの魅力」や「乗る楽しさ」を伝えることが重要になるでしょう。
「何を伝えるか」より「誰に伝えるか」
このように、同じ商品・サービスでも、ペルソナが変わればデザインの答えも変わります。
「目立つデザインにしよう」、「写真を大きくしよう」、「おしゃれなデザインにしよう」
と考える前に、「このデザインを見るのは、どんな人?」と考えてみることが大切です。
年齢や性別だけでなく、
- 何を目的に見るのか
- どんなことに悩んでいるのか
- 何が決め手になるのか
- どんな情報があれば安心できるのか
まで考えることで、デザインの方向性が見えてきます。
デザインは「見た目」だけではない
私たちがデザインを考えるときも、まず「誰に届けるのか」を考えることから始まります。
見た目を整えるだけではなく、その人にとって「分かりやすい」「選びやすい」「伝わりやすい」デザインとは何か。
そこまで考えることで、デザインはただの「見た目」ではなく、目的を達成するためのものになります。
