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データ入稿の落とし穴に注意!?

CanvaやAdobeなどの普及により誰でも手軽にデザインを制作できるようになりました。デザイナーに依頼しなくても自分で想像通りに作れるのは便利ですよね。

自分で作ったデータを印刷会社へ直接お渡しすることを「データ入稿」と言います。実はデータ入稿には注意すべき点がいくつかあります。自分のパソコン上で見ているデータが正確に印刷されない!なんてことも。今回は作成したデータを印刷でより正確に再現するための注意点についてご紹介いたします。

データを入稿する前に以下をチェックしよう!

カラーモードの違い

PCや液晶で見るデジタルデータは通常RGBで作成されますが、印刷にはCMYKカラーが使用されます。RGBのまま入稿し、印刷してしまうと印刷の仕上がり色がくすんで見えることがあります。CMYKの変換が出来ない場合や仕上がりがくすんで見えないようにしたいときは、入稿先に相談することをオススメします。

 

解像度の設定

印刷物の解像度は通常350dpi(dots per inch)です。低解像度のデータを使用すると印刷物がぼやけて見えることがあります。
(低解像度で入稿される時に多いのが72dpiです)

 

トンボ(トリムマーク)と塗り足し

トンボは、印刷物を正確にカットするためのガイドラインです。塗り足しは、カットラインの外側に3mm程度の余白を設けることでカット時に白縁が出ないようにします。
印刷をする際に紙質や印刷環境により多少印刷のズレが生じる場合があります。その状態でカット(断裁)するため塗り足しが無いと紙の素材が仕上がりに現れてしまいます。

フォントのアウトライン化

使用するフォントはアウトライン(パス化)をするかPDFに埋め込みをしておくことでフォントが正しく表示されない問題を防ぐことができます。入稿先の環境に使用しているフォントがインストールされていない場合に有効になります。入稿先にフォントがインストールされていてもフォントや見た目が変わってしまうことがあります。それはソフトのバージョンとPC環境が原因です。バージョンやPC環境が全く同じでない限り見た目の変化が生じる可能性がありますので、データのアウトライン化は必要です。

 

素材不足

イラストレーターなどで作成し、入稿した際にフォルダの中に使用している写真が入ってないとリンク外れが起こり正しい印刷物を表現できません。また、写真が入っていても名前は同じだけど拡張子が違う場合もあります。入稿前に確認しておくとスムーズに作業が進められます。
イラストレーターなどで作成したデータで埋め込みを行うと、データは重くなりますがリンクはずれ事故は軽減できます。
埋め込みしてデータが重くなりすぎてもロード時間が長くなりやすいですので、データの状況を見て使い分けると良いです。

 

まとめ

いかがでしたか?入稿データは最後までじっくり確認することがとても重要です。

「初めて作ったデータだから心配」などございましたら、お気軽にご相談ください!