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みんなの推し紙を聞いてみた!

紙の種類は、なんと200種類以上あると言われています。それぞれの紙に多彩なカラーや厚みが用意されているため、選べるバリエーションはさらに膨大。初めて印刷業界に足を踏み入れたとき、「紙の世界ってこんなに奥深いの!?」と驚いたのを、今でもよく覚えています。

色とりどりの紙、ざらざら・つるつるした質感…そのバリエーションを知るほど、「どの紙を使おう?」とワクワクしたものです。ところが、時間が経つにつれ、ふと気づくんですよね。「あれ、特殊紙って意外と出番が少ない…?」と。

その理由はシンプル。特殊紙は高価なんです。もちろん、こだわりたい場面では大活躍します。たとえば、結婚式の招待状や上質な記念誌など、特別感を出したい印刷物にはぴったり。でも、一般的なチラシやパンフレットでは、コストとの兼ね合いで使用頻度は少なめなんです。

とはいえ、「紙好き」としては、せっかくの魅力的な紙たちを紹介せずにはいられません!そこで今回は、弊社の社員に**「推し紙」**を聞いてみました。それぞれの個人的なこだわりと主観たっぷりのセレクトですが、少しでも皆さんの紙選びの参考になれば嬉しいです。

それでは、紙の世界へどうぞ!

Y常務の推し紙

タント【N-8】

理由:高級感がある!

タントN-8の特徴と良さ

  1. 柔らかな風合いと高級感

    • タントシリーズは、紙の表面に独特のエンボス加工(凹凸)が施されており、手触りがしっとりとして柔らかいのが特徴です。N-8はその中でもナチュラルな質感を持ち、温かみを感じられる仕上がりです。
  2. 豊かな発色性

    • 印刷インクの発色が良く、特にオフセット印刷や箔押し加工などをすると美しい仕上がりになります。名刺やグラフィックデザインに適しており、文字や画像が鮮明に再現されます。
  3. 高い印刷適性

    • インクのノリが良く、細かなデザインも綺麗に印刷されるため、デザイン性の高い印刷物に向いています。オフセット印刷だけでなく、シルクスクリーン印刷やレタープレスなどの特殊印刷にも対応します。
  4. 上品なカラー(N-8の色)

    • タントN-8は、ややクリームがかった柔らかい白色が特徴です。この色合いは、真っ白な紙よりも優しく落ち着いた雰囲気を演出し、フォーマルな印象やクラシックなデザインにぴったりです。
  5. 厚みと堅牢性

    • しっかりとしたコシがあり、厚みも感じられるため、耐久性があり、折り目やカット部分もきれいに仕上がります。名刺やパンフレットの表紙に使われることが多い理由です。

こんな時におすすめです

  • 名刺:上質感や高級感を重視したいとき
  • 招待状や封筒:上品で温かみのある色合いや質感を活かせる
  • パンフレット表紙やカタログ:高い印刷適性でデザインが映える
  • 結婚式のペーパーアイテム(席次表、メニュー表など):柔らかく上品な仕上がり

 

T部長の推し紙

レザック66

理由:カラバリの豊富さと肌触りが最高!

レザック66の良さと特徴

1. 本革のような高級感ある質感

  • 「レザック」の名前の通り、表面に施されたエンボス加工が本革のような凹凸を再現しています。この質感は、クラシックで重厚な雰囲気を演出し、商品パッケージや高級感のある印刷物に最適です。

2. 豊富なカラーバリエーション

  • レザック66は、数十種類の豊富なカラー展開があります。定番の白や黒、シックなグレーやブラウン、鮮やかなレッド、落ち着いたブルーなど、多彩な色が揃っており、デザインの幅を広げます。

3. 高い印刷適性

  • オフセット印刷、シルクスクリーン印刷、箔押しなど、さまざまな印刷方式に対応でき、印刷時にも紙の凹凸を活かした仕上がりが可能です。特に箔押しやエンボス加工との組み合わせは、さらに立体感と高級感を引き出します。

4. しっかりとした厚みとコシ

  • レザック66は丈夫で厚みのある紙質が特徴で、折れやすさや耐久性を求められるアイテムに向いています。名刺やカード類、パッケージなど、使用頻度が高いアイテムでも型崩れしにくいです。

5. 高級感のある用途で多用される

  • レザック66はその質感や厚みから、以下のような高級感を重視する印刷物に適しています。
    • 名刺(特に重厚感を求めるデザインに最適)
    • 商品パッケージ(化粧品、ギフトボックスなど)
    • 招待状やグリーティングカード
    • パンフレットの表紙やカタログ
    • 賞状ホルダーや表紙装丁

6. 上質感と耐久性が求められるシーンで評価が高い

  • 例えば、結婚式の席次表やメニュー表に使うと、エレガントかつ重厚な印象を与えられ、企業のVIP向け資料やギフトパッケージにもよく利用されます。

こんな時におすすめです

  • 本革風の高級感ある質感で、クラシックや重厚感を求める場面に最適
  • 豊富なカラーバリエーションが、幅広いデザインニーズに対応
  • 厚みとコシがあり耐久性が高いため、名刺やカード類、パッケージに向いている
  • 印刷適性が高く、箔押しやエンボス加工などの特殊印刷でさらに高級感を引き出せる

 

 

N課長

ヴァンヌーボV【ホワイト】

理由:白の色が白すぎず上品だから

ヴァンヌーボVホワイトの良さと特徴

1. 圧倒的な印刷再現性(高い印刷適性)

  • ヴァンヌーボVシリーズは、非塗工紙(ノンコート紙)でありながら、塗工紙のような高い印刷適性を持つのが大きな特徴です。
    特にオフセット印刷で、細かな線や文字、色彩の微妙な階調などを美しく再現でき、写真やアートワークを高精度で印刷できます。
  • ベタ塗りやグラデーションもムラなく美しく仕上がるため、デザイン性の高い印刷物に多く使用されています。

2. 独特の手触りと質感

  • ヴァンヌーボVは、表面がしっとりとした滑らかな手触りを持ちながら、光沢は抑えられ、控えめなマットな質感が特徴です。
    これにより、上品で落ち着いた印象を与えます。
  • ホワイトカラーは特にナチュラルな白さがあり、派手すぎず、上質感や洗練された雰囲気を引き出します。

3. 紙の厚みとコシ

  • ヴァンヌーボVホワイトは、程よい厚みとしっかりしたコシを持っているため、高級感や重厚感を求められる印刷物にも最適です。
    例えば、写真集やブックカバー、パンフレットの表紙など、印象に残るような仕上がりが求められる場面で多用されています。

4. 自然で上質なマット感

  • ヴァンヌーボVホワイトは、塗工紙のような過剰なツヤがなく、ややマットでナチュラルな雰囲気があります。
    そのため、高級感と親しみやすさのバランスが絶妙で、カジュアルすぎず、フォーマルすぎない仕上がりを実現します。

こんな時におすすめです

  • 写真集・アートブック:写真やイラストが高精細に再現される
  • パンフレット・カタログ:上品で高級感のある紙質が、ブランドイメージを高める
  • ポスター・フライヤー:鮮やかな色彩再現が求められるデザインに向いている
  • 名刺・カード類:しっかりとしたコシと手触りが、印象に残る名刺を作る
  • 招待状・ブックカバー:控えめで洗練されたマットな質感がフォーマルな印象を与える

 

 

営業部Kさん

アラベール【ウルトラホワイト】

理由:名前がかっこいい

アラベール ウルトラホワイトの良さと特徴

1. 自然な手触りと温かみのある質感

  • 表面がしっとりとしていて、滑らかなのに少しざらつきのある自然な手触りが特徴です。
    紙の質感がしっかりと感じられるため、温かみや落ち着いた雰囲気を表現したい印刷物にぴったりです。

2. 高い印刷適性(鮮やかな発色と細かな再現性)

  • アラベールは**非塗工紙(ノンコート紙)**でありながら、非常に高い印刷適性を持っています。
    特に、インクの吸収が程よく、鮮やかで美しい発色が可能です。写真やイラストも自然で高精細に再現されます。
  • 文字や細かなデザインも滲みにくく、きれいに仕上がるため、写真集、ブックカバー、パンフレットなどでよく使用されます。

3. ナチュラルな白さ(ウルトラホワイトカラー)

  • アラベールのウルトラホワイトカラーは、真っ白すぎない自然な白さが特徴です。
    鮮やかな色をしっかり引き立てながらも、柔らかなトーンを保つため、上品で洗練された印象を与えます。
    過度な明るさがなく、目に優しい柔らかな白さが、ナチュラルさや品の良さを表現する場面で評価されています。

4. しっかりとした厚みとコシ

  • アラベール ウルトラホワイトは、適度な厚みとコシを持っているため、紙自体の存在感があり、折れやすさも軽減されています。
  • 名刺、招待状、カード類、ポスター、ブックカバーなど、厚みや質感が求められる印刷物に向いています。

こんな時におすすめです

  • 名刺・ショップカード:しっかりしたコシと上質感が印象に残る
  • パンフレット・カタログ:鮮やかな発色と自然な質感で高級感を演出
  • 写真集・ブックカバー:写真やイラストを柔らかく、美しく再現
  • ポスター・フライヤー:アート感やナチュラルなデザインを引き立てる
  • 招待状・グリーティングカード:温かみのある質感が特別感を演出

 

紙には、それぞれに個性があり、触れた瞬間に感じる質感や、色のニュアンスひとつで印刷物の雰囲気がガラリと変わることもあります。今回ご紹介した「推し紙」たちも、そんな紙の奥深さをほんの少しでも感じていただけたら嬉しいです。

もし気になる紙があれば、ぜひお気軽にご相談ください。思わぬ発見があったり、「この紙で何を作ろう?」と新しいアイデアが浮かぶかもしれません。

これからも、紙の魅力や印刷の楽しさをお伝えしていきます〜!!